移民に不満転嫁 EU離脱派の街

移民に不満転嫁 EU離脱派の街
港湾施設に臨むハートルプールのヘッドランド地区=英イングランド北東部で2019年4月25日、服部正法撮影  欧州連合(EU)離脱を巡り混乱が続く英国で、新興のポピュリズム(大衆迎合主義)政党「ブレグジット(英国のEU離脱)党」の人気が急浮上している。
駅前で乗ったタクシーの運転手は「離脱支持の理由移民さ」ときっぱり。国民投票では移民問題が争点に浮上した。離脱支持者の割合が全国トップ(75・6)だった中部ボストンでは、東欧出身者を中心とした移民が急増。
英統計局によると、人口に占める英国外生まれの住民の割合が全国平均(約14)を大きく上回る31に上った。ところが、ハートルプールは4に過ぎない。「この辺は移民が少ないのでは」と質問すると、「この街がというわけではない。
「移民は野火のように広がっている」。中心部から車で数分のヘッドランド地区。パブで話し込むと、店を取り仕切る女性はこう訴えた。
「外国人は冷蔵庫から何から与えられ、英語が話せないから通訳もつけてもらっている」。女性が指すのはシリアなどからの難民のことだ。だが、英国での難民申請者の数(17年)は、ドイツの6分の1弱、イタリアの4分の1強と周辺国と比べ多いとは言えない。
なぜ人は外国人に不満を募らせ、それがどう離脱支持につながるのか。街の周辺は元英国有数の炭鉱地帯。かつては羽振りの良い炭鉱労働者らが繰り出し、造船業も順調で活気のある街だった。
だが、競争力強化と自由化推進の保守党・サッチャー政権(1979~90年)の改革で、不採算の炭鉱が閉鎖。造船業も下降の一途をたどった。ある調査(12年公表)では、イングランド326自治体のうち、ハートルプールは貧困リスクが高い自治体として4番目。
公共サービスは衰退し「地区の図書館や病院が閉鎖された」(同地区選出のフレミング市会議員)美容院経営者、ケルダ・ヘイズさん(48)は「金属くずなどを集積場から拾って売る貧しい人もいる。EUに分担金を払うより、彼らのための政策に使うべきだ」と言った。
「この辺りの人たちは、ロンドン(の政府)から無視されてきたという怒りを正当化したいの。その抗議が国民投票」。元学校講師の女性(68)が言う。
自身は「EU残留」に票を投じたが他の人たちの気持ちは想像できる。「この街に移民は多くないけど、国の個性が変わってしまうという恐れね。それと、英国人であることを誇りたいのよ」移民問題に詳しいロンドン大のエリック・カウフマン教授は、国民投票について「離脱を支持した約4割が移民問題を最重要課題と捉えていた」と指摘。
そういった人がメディア報道などを通じて得た移民に関する情報を基に「(自分の住む)地域の問題よりも、おのおのが抱く国家像の感覚に沿って意思を決めた」と分析している。
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 国際 移民に不満転嫁 EU離脱派の街

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パパカエサル @papazaurs

移民や外国人に責任を転嫁する、、、 いつまでそんな原始的発想なのかしら? 移民に不満転嫁 EU離脱派の街 2019年5月18日

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