ヘルニアは神経を圧迫している病気です

ヘルニアは神経を圧迫している病気です

まず代表的なものが坐骨神経痛とも言われる脚の痛みや痺れです。これはヘルニアが突出している部位によって下半身のどこに症状が出現してもおかしくありません。 他に感覚が鈍くなったり、膝や足に力が入らなくなってしまったりする麻痺と言われる症状が出現するこもあります。あとは膀胱直腸障害と言って尿や便が出にくくなったり、逆に頻尿や失禁がみられることもあります。一般に麻痺や膀胱直腸障害は手術の適応となる場合が多いため、特に注意が必要です。

手術を受けたのは2013年の4月。手術室のベッドにうつ伏せの姿勢で横たわると、まず背中に局所麻酔の注射を受けました。それから先生はX線透視像を顕微鏡で見ながら、ヘルニア(逸脱)を起こした腰椎の椎間板に向かって直径約1.5ミリの針を背中の皮膚を通して挿入されました。

筋肉・関節の症状や、痛みで動かないことによる筋力や柔軟性の低下などの二次災害の予防・改善に効果を発揮します。ただ、ヘルニアを根本的に治療するものではないという点には注意が必要です。

手術を受ければ元通りになる、と誤解されている方が多いのですが、実際はそんなことはなく、やはり後遺症というべきものが残ることが多いのですが、この手術では問題となるような症状が残ることはあまりありません。残りやすい症状は、足のしびれ、腰の痛みです。足のしびれは、完全に取れる人から、指先だけ少し残ると言う人、手術前とあまり変わらず残った人と様々ですので一概には言えませんが、ある程度は軽くなることが多いようです。残ったとしても、そのせいで歩けない、動けない、仕事が出来ない、ということはまずありません。もともと椎間板が悪くなるのは年齢とともに誰にでも起こることなので、それにともない、ヘルニアがなくても腰の痛みに出会うことは多くなります。そういう意味で、ヘルニアの手術をしたからといって、今後腰痛に出会うことがなくなるわけではない、ということです。今が0点、完全に治ってどこもしびれず、どこも痛くない、何でも出来る、というのを100点とすると、手術を受けた方の平均点は80点以上です。無理をしたり中腰を続ければ多少腰が痛む、足のしびれや力の弱さが少し残った、そんな程度の方が80点くらいです。ですから、100点満点とは行かないまでも、ほとんどの方が元の仕事に戻っています。

この手術法のメリットは、内視鏡下手術と全く同様の、小さな皮膚切開で筋肉を傷めない低侵襲手術であることと、さらに、顕微鏡で見ることで、両目で手 術部位を見る=3次元で立体的に手術部位をしっかり確認することができる、ということです。大事な神経の微細構造であるとか、ヘルニアの圧迫の度合いがよ くわかります。
ヘルニアは神経を圧迫している病気です。ですから、圧迫の度合いがどれくらいかを知ることは非常に重要なのです。このように、顕微鏡を使用することで手術の安全性につながることが最大のメリットと考えます。
ただし、この顕微鏡下の手術では、内視鏡カメラは円筒の中に挿入して神経の近くまで近づけることができるのに対して、顕微鏡は円筒の中を覗きこむため 円筒に挿入した手術器具が顕微鏡の視野を遮ることがあります。しかし、それは手術の妨げになるほどではなく、私の経験では1,000例以上この手術を行っ ていますが、顕微鏡視野が確保できず手術を変更したケースは1例もありません。この手術は低侵襲であり、かつ、3次元で立体視しながら手術をするため安全 性も担保されており、極めて有用な方法と考えています。

MRIとは磁力を利用して身体の中を調べる検査で、神経や筋肉など軟らかい組織を鮮明に写し出すため、椎間板ヘルニアの検査には必須と言えます。他にも状態に応じてCT検査や、造影剤を注射する検査なども行われることがあります。

ただ、すべての椎間板ヘルニアが自然に消えるわけではありません。消えやすいのは、髄核が椎間板と神経の間にある後縦じん帯を突き破っている場合です。その場合は、免疫細胞が反応して、飛び出した髄核を食べるため、ヘルニアが自然に消えるのですが、髄核が後縦じん帯を突き破っていない場合は、免疫細胞が反応しにくいため、椎間板ヘルニアは自然に消失しにくいと考えられています。

椎間板ヘルニア手術の主な方法として、①神経を圧迫しているヘルニアを摘出する方法(ヘルニア摘出術)と、②髄核の一部を摘出して椎間板の圧力を小さ くすることでヘルニアを引っ込める方法があります。日本では①のヘルニアを摘出する方法が最も一般的で治療成績が良いとされています。②はレーザー治療 (レーザー光線で髄核を焼く)や、細い管を使って髄核を吸い出す(経皮的髄核摘出術)といった手術がこれにあたります。

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