はやぶさ2 命運握る4人の司令


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はやぶさ2 命運握る4人の司令
今月22日に小惑星リュウグウへの着陸に挑む探査機「はやぶさ2」は、綿密に練られた地上からの指示によって運用され、順調な旅を続けてきた。
【写真特集】はやぶさ2には深野さんら4人が配属され、2014年の打ち上げ以降、すべてのコマンドを4人が送っている。コマンドとは、探査機に「この機器の電源をオン(オフ)にしろ」「カメラのシャッターを切れ」「何時何分にエンジンをこのくらい噴け」などと命じる指令のこと。
運用支援者は相模原市にある管制室中央の席に座り、日の運用を取り仕切るプロジェクトチームのスーパーバイザーの指示のもとでコマンドを送信する。運用支援者が送ったコマンドは地上のアンテナへ送り返す。その「返事」は、まず管制室の運用支援者のコンピューターに戻ってくる。
つまり、運用支援者が「地球ではやぶさ2の最も近くにいる人」といえるだろう。はや2の「返事」に応じた次の動きに即対応最も気を使うのは、送信するコマンドの正確性だ。もし誤ったコマンドを送れば、探査機が想定しない動きをすることになり、故障やトラブルに直結してしまうからだ。
このため、コマンドを送信するコマンドが間違っていないかを一つずつ確認し、エンターキーを押す。探査機からの「返事」に応じた次の動きに即座に対応できるように備える。
ミッションが成功して周囲が盛り上がったり、難しい局面で議論が起きたりしている場合も、「私たちは目の前のコマンドだけに集中する。常に、次に何をすべきかを考えている」(深野さん)という。これまでに最も多いときは、12時間の担当時間中に4000個もコマンドも送った。
石出さんは「私たちの仕事は、はやぶさ2にコマンドを確実に届けること。」
緊張した場面は数え切れないというが、中でも記憶に残っているのが、昨年9月に実施した小惑星へ降下するリハーサルで、高度が把握できなくなってリハーサルが中止になったとき。ちょうど担当だった深野さんは「周囲がざわつき、皆が神経をとがらせていた。降下中止後の手順は事前に準備していたが、降下するための手順から頭を切り替えてコマンドを打つとき、かなり神経をつかった」と振り返る。
運用支援者の机には、コマンドを送るための端末のほか、長野県佐久市の雨雲や雷、風速をチェックする端末も置かれている。地球から3億キロ以上も離れているはやぶさ2との交信は、片道約20分、往復約40分かかる。佐久市には探査機と交信する大型アンテナがあり、そこへ台風や厚い雲が来ると、はやぶさ2からの電波を十分に受信できなくなる恐れがある。
そこで、運用支援者は常に佐久市付近の天候に目を配り、「早めにコマンドを送りきった方がいい」「(はやぶさ2が着陸する際は、高度約50メートルより下は自動運転になり、着陸の瞬間に地上からできることはない。
22日に予定されている着陸では、同日午前6時ごろ、着陸を終えて上昇を始めた探査機から「返事」が戻ってくるのは午前8時15分ごろとみられている。深野さんは「着陸前の最後のコマンドを送った後は、はやぶさ2が送ってくる電波が届くのを固唾をのんで待つことになると思う。そして、届いた情報から探査機の状態をいち早く把握し、次のコマンドに備えたい」と話す。
はやぶさ2への社会の期待の大きさも仕事の励みになっている。二人はこう話す。深野さんは「たった1台しかないはやぶさ2と日向き合い、その責任感の重さを感じながら仕事をしている」、石出さんは「私たちの仕事が他の人たちの夢にもつながっているように感じている。
「期待を裏切らないように頑張っていきたい」。運用最前線のメンバーの正確かつ着実な仕事があってこそ、はやぶさ2のミッションの成功があるといえそうだ。

[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 主要 はやぶさ2 命運握る4人の司令

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