難局迎え大統領に試練 トルコ

難局迎え大統領に試練 トルコ
トルコのエルドアン大統領が難局を迎えている。
政治、経済、安全保障が複雑に絡み合う「3つの危機」。克服は容易ではない。(カイロ佐藤貴生)「金利の敵」9月中旬、トルコ中銀は主要政策金利を17・75から24へと引き上げた。
市場の予想を超える大幅な利上げで、リラ安は一服した形となった。ただ、エルドアン氏は「金利の敵」を自称し、中銀の中立性を妨げてきたことで知られる。
在トルコの西側の経済ウオッチャーは8月の通貨急落の時点で、「大幅利上げを行えば通貨は若干は戻すだろうが、エルドアン氏はすでに市場の信頼を喪失しており、不安は払拭しきれない」と予測していた。
しっぺ返し市場は、トランプ政権が対トルコ経済制裁の発動を発表し、身柄の引き渡しを求めてきたが、米側は拒否。
半面、トランプ政権はこの事件に関与した疑いでトルコ国内で自宅軟禁措置となっている米国人、ブランソン牧師の身柄引き渡しを要求。メンツをかけたチキンレースを展開している。エルドアン氏は国の内外に敵を見いだして厳しく攻撃することで支持を得てきた。
何も得ることなく牧師を引き渡すようなら支持が冷え込むことは必至だ。対米交渉で強気の姿勢を維持するためにも、経済立て直しは急務だが、どちらもカンフル剤は見当たらないようにみえる。「反米」で支持を得てきたエルドアン氏にすれば、手痛いしっぺ返しを食らった格好だ。
身から出たさびこうした厳しい情勢の中、エルドアン氏はシリア北西部イドリブの反体制派武装勢力に対し、両国軍が共同で警戒に当たることなどで合意。当面の大規模戦闘は回避された。
トルコにはすでに330万人ものシリア難民がおり、戦闘が本格化すれば、さらに大量の避難民が国境めがけて押し寄せることは間違いない。ただでさえ苦しい経済情勢が悪化することは確実だ。エルドアン氏は土壇場でプーチン氏の理解を勝ち得た形となった。
しかし、この合意がいつまで維持されるかは不透明だ。アサド政権側の攻撃を限定的な軍事作戦に縮小させる以外の選択肢はないとの見方を示した。
イドリブ問題では、トランプ政権との関係悪化もあだとなっている。
トランプ政権はイドリブでの大規模戦闘には反対しているが、エルドアン政権になにがしかの救いの手を差し伸べた形跡は見当たらない。
エルドアン氏の「3つの危機」は“身から出たさび”という面があるとはいえ、極めて過酷な試練といえる。

[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 国際 難局迎え大統領に試練 トルコ

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